2009年09月17日

相棒(ミニ)のブログはじめました♪

まずは私の相棒のミニ(ボルツくん)を紹介します。

VORTZ RACING CARS LTD
91年式 VORTZ COOPER FORMULA“R”(ボルツ・クーパー・フォーミュラ“R”
CAR No. CCCXB2S1TOD-000020
MORRIS COOPER S MK1仕様

ボルツ・クーパー・フォーミュラ“R”とは?

ハンプシャー州フェアハムを本拠とするハックスフォード社は、復刻版ミニ・クーパーの製作を行なう会社であった。1989年時点ではローバー・クーパーはまだ登場しておらず、当時、クーパーモデルを入手するには、18年以上も昔のミニ・クーパーに戻ることを除外すれば、スタンダードのローバー・ミニをモディファイするしか方法がなかった。
ちょうどその頃、ジョン・クーパーもウェスト・サセックス州フェリングを本拠として、同じようなことをやろうとしていた。ハックスフォードはまた、英国におけるクーパー・カー・カンパニーの総代理店でもあった。これはジョン・クーパーがクーパー・カー・カンパニーの商標を買い戻す前のことだったように思う。ハックスフォード社は大変珍しい「ローズ・ペタル」ホイール(CRホイールのこと)を製造しており、このホイールは実際に彼らが製作するミニ・クーパーに装着された。

ハックスフォード社は1984年、ニック・ヴロトスが「クーパー・カー・カンパニー1984」名を登記した時に始まったのだと思う。ニックは鋳物工場と金型製作を本業としていて、このことが他ならぬ、ワークス・クーパーがそのレーシング・ミニに装着していた、「ローズ・ペタル」ホイールの復刻版の製作に走らせたのである。彼はサルーンカー・レースにジャガーで参戦する「ボルツ・レーシング」(Vortz Racing)を運営していて、同時にミニ・クーパーの復刻版製作計画にも余念がなかった。その計画が完成したのは1988年のことで、スタンダードのオースチン・ローバー・ミニ・シティを購入し、それをクーパー仕様にコンバートする作業が開始された。この作業はニック自身と、彼のロムゼイ工場のメンバーで作ったチームで行なわれた。
その頃、当該車両をクーパーとして登記することをDVLA(登記所?)に認可された。これには条件があって、それは当該車両が「クーパー・カー・カンパニー」によって80%が内製されていることを証明すること、というものであった。彼はこれは可能だと思ったようだ。ニックが作る「新型」クーパーの内製品には、新デザインのツートンカラーのインテリア・トリムや、リヤの灯火用鋳造品、レンズ、フロントグリル完成品一式、素晴らしい4ポッドのキャリパー、そして例のローズ・ペタル・ホイールが含まれていた。これらは全てロムゼイにて、ニック自身によって製作された。
ニックは2種類の車両を製作した。ひとつは998㏄エンジンを搭載したもので「クーパー・ミレア=Cooper Miglia」と呼ばれ、もう1台の方は1293cc版で「フォーミュラR」と呼ばれた。

問題は1989年後半に持ち上がった。シルバーストンで行なわれたミニ30周年イベント出展のため、クーパー・カー・カンパニー1984を展示しているところをジョン・クーパーが通りがかり、それを見た記者が、彼と「彼のクルマ」の写真を撮らせてくれと依頼。ジョンがこのクルマと自分とは何の関わりもないと指摘したときに、恐らくトラブルの芽が生まれた。その後、オースチン・ローバー社が法的手段に出ることを決定した。これは恐らく、彼らが計画中であった「ローバー・クーパー発売計画」を保護するためであった。この法的手段とは、当該車両の製造を中止させることと、クーパーの名前に関しての論争をすることであったはずだ。結果的にはニックは製造を中止し、オースチン・ローバー社の力を示す必要はなくなった。
この極めて創造的なベンチャービジネスの頓挫は、誠に残念なことであった。というのはこの車両が単なる「バッジエンジニアリング」つまり見かけだけでなく、機構的、メカ的な技術を伴ったものであり、それはこれまでにリリースされたローバー・クーパー各車よりも、オリジナルのクーパー、クーパーSに近いものであった。

日本では、まず最初1987~1989年に日欧貿易よりMINI-COOPER-S・MK4として販売されました。

その後、1991~90年代前半(くわしくは分かりませんが・・・)オートモティブ・インターナショナルとライトホンダよりVORTZ COOPER FORMULA“R”として販売されました。

総生産台数は40台弱で私のミニは、20号車です。

エンジンは、排気量1293cc MINI-COOPER-S・MK4は95PS、VORTZ COOPER FORMULA“R”は100PSで、どちらも当時のワークス・ミニを彷彿させるチューニングエンジンですが、低回転から十分なトルクがあり、町乗りでも扱いやすいエンジンです。

エクステリアは、アーモンド・グリーン/オールドイングリッシュ・ホワイトのMK2仕様で、専用エンブレム、COOPER.CAR.COのストライプ、ツインタンク、CRホイールなど・・・。

インテリアは、オリジナルのセンターメーター、グリーン/グレーのMK1タイプのリクライニングシートなど・・・。

以上、長くなりましたが私の相棒ミニの紹介です。




Posted by スモーキー・ローズ at 10:36│Comments(2)
この記事へのコメント
VORTZ COOPER FORMULA RSと言うミニについてお聞きしたいのですが突然メールしまして申し訳ございません。私、岐阜県に住む西松と申します現在はミニマーコスに乗っています。
お聞きしたいのは今、Yahooオークションに出品されていますVORTZ COOPER FORMULA RSと言うミニに大変興味があるのですがこの車の情報が非常に少なく今一解らない車で色々と検索した結果ミニミニ・ランランの記事に遭遇して少し解った様に思いましたがそれなら今乗っている方に効いた方が早いと思いましてメールさせて頂きました、本題のVORTZ COOPER FORMULA Rを所有になってはいかがでしようか車屋さんにお聞きした所この車両はカーマガジンNO,147に掲載された車両の様で130psの車両だそうですが1294ccでSUキャブでそこまでの馬力が出てるとは思えませんが以前miniyaフラジルさんに出ていた32号車は100psと記載があるのですが?それと上記にあるVORTZ COOPER FORMULA“R”は100PSとありますがオークションに出ている車両はRSと記載があります、130ps仕様があったのでしょうか、色々お尋ねして申し訳ございませんわかる範囲でご返答頂けたらありがたいです、ストリートミニいつも愛読しています素敵な絵を有難うございます。私は現在ミニマーコスに乗っていますが還暦を過ぎ乗り降りがきつくなってきてサルーンにも一度乗って見たいと思い、今回オークションにVORTZ COOPER FORMULA RSが出たので購入を考えています。この車両は当初の販売価格は400万円ほどと記載があったのですがそんなにしたのですねオークションの280万円は安いかな~。私の車両はマーコスオーナーズクラブのfacebookとか名前で検索して頂くと出てきます。
今年11月のミニデイに参加される事があればお会い出来たらと思います。
Posted by 西松 義高 at 2019年08月27日 09:26
西松様
返事が大変遅くなりまして申し訳ありません。
VORTZ COOPER FORMULA RSは実車は一台のみ作られました。神奈川県厚木市にありましたオートモーティブ・インターナショナルという(今はありませんが)外車専門店が別にミニショップもやっていまして、私も当時お客でして良く遊びにいっていました。VORTZ COOPER FORMULA RSはそこのミニショップの店長が1台だけでもカーとして作りましたので、1台のみだと思います。VORTZ COOPER FORMULA R"は約40台ほど作られ395万で販売されましたので、RSは+数十万だと思います。
とても貴重な車両ですね!!
もしまだ売れていなかったら、280万円はお買い得かもしれませんね。
今年のミニデイはミニの絵本販売で参加しますので、もしよろしければ、お声を掛けてください。
今は、FacebookとInstagramを中心にやっていますので、もしよろしければ、ChitoshiTamura(田村千年)かSmokeyRhodesで検索しますと出てくると思います。
返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
Posted by スモーキー・ローズスモーキー・ローズ at 2019年09月23日 11:48
 
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